これはあたしと鈍平が出会ったきっかけの文章だ。
こんな刺さる文章を読んだら、性別関係なく惚れちまうよな。
まるであたしのことを全て見透かしてる文章だった。
気味が悪いくらいだ。
しかも会ったこともない人間が書いてるんだぜ。
信じられないだろ。
私は影が怖くて仕方が無い。
逃げても逃げても、どこまでも追いかけてくる影。
起きているときも常に視線を感じている。
安心できない不安な気持ちを抱えた日々。
大丈夫だと思って安心しても、結局影の存在を恐れて全部ダメになる。
全てを捨てて逃げても、常にそこにいる感じがする。
影を忘れるために、他のことをしても少しのあいだ楽になるだけだ。
もう私につきまとうなと言っても、甘い言葉をささやいてくる影。
「私と一つになろうよ、その方が楽だよ?」
「なんであなたは影である私を受け入れないの?」
「その方が完璧な存在になれるんだよ?」
最初は影にそそのかされて、ダメになる私。
そのときは本当に気持ちが良くて楽だった。
影と一つになったときは、もう何も考えなくていい。
気づいたら、私はささやきに飲み込まれていた。
ある時、私は思ってしまった。
これは本当の私じゃないって!
私は過去の弱くて傷ついた自分も、今の絶望しているボロボロの自分も受け入れて生きていく。
本当は影と向き合うのは怖いし、受け入れたくない。
でも影も含めて本当の自分だから。
受け入れても理想の自分にはなれないかもしれない。
また影にささやかれて、飲み込まれるかもしれない。
それでも私は生きたい。
そのために私は諦めずに、自分の弱さも影も絶望も全てを受け入れて、食い破って進化してみせる。
それが私の本当の姿だから。
最後に
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
正式タイトルが決まりました。
八畳間の地獄-誰も救われない世界で君だけを救う物語-です!
プロローグになります。
ここまで読んでくださったあなたのために、特別に少しだけこの後の内容をお伝えしますね。
このあと主人公の鈍平が登場し会社を解雇されて、ハロワへ行き現実に打ちのめされます。
もし面白いと感じていただけたら、拡散などしていただけると励みになります。
また、WordPressでは裏話や制作メモなども隔週で投稿していく予定です。
よろしければ、また遊びに来てくださいね。
本編はKindleにて、2月7日土曜日発売予定です。

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