普通の女子校に通う静香とみや子。
二人は幼なじみで付き合ってはいないが、
両思いである。
二人の通学は行きも帰りも一緒で、
帰宅するほどの仲良しだ。
家も地元で比較的近くなため問題ない。
本日の天気は曇りだが、
二人の愛の前では関係ないだろう。
「みーちゃんおはよう!」
静香は家まで起こしに、
来てくれたみや子にキスする。
「うん、おはよう静香」
「今日も綺麗だね」
みや子も嬉しそうに、
言い返して優しくキスする。
「もうみーちゃん!」
「まだ寝起きだよ」
「そうだったわね……」
「ごめんなさい」
「軽率だったわ」
「いいんだよ!」
「みーちゃんは昔から……」
「甘えん坊さんだからね」
「真面目すぎて、」
「疲れちゃうでしょう?」
「いいのよ」
「起こしに来るのが楽しいの」
「お父様とお母様に挨拶できるし」
「みーちゃんは本当に真面目だね」
「……パパとママは、」
「あたしたちが結婚すると思ってる」
「まだ付き合ってません!」
「そのうち付き合うかも……」
「こんな感じで言ってるけど……」
「そうなったら嬉しい……」
「静香が奥さんに、」
「なったら毎日幸せだわ」
「ただうちの両親が何て言うか……」
「みーちゃんの両親は、」
「厳しいもんね」
「お兄さんは優しいけど!」
「兄は医者を目指しているから……」
「両親に期待されてるのよ」
「私は落ちこぼれだから……」
辛そうな顔をするみや子。
「いやいや」
「みーちゃん学年上位なのに……」
「落ちこぼれなら高校の人達が、」
「皆ダメ人間になっちゃう」
「そんなことないわ……」
「静香は優秀よ」
「スポーツも勉強もできるじゃない」
「本当はバスケ部を辞めたいんだ」
「でも背が大きいし……」
「頼られると断れないの……」
「本当は文化系の部活が……」
「いいかなって考えてる」
「静香は優しすぎるの」
「自分を押し殺すことはないわ」
静香を抱きしめてささやくみや子。
「嫌なら辞めればいいのに……」
みや子は小声で呟いた。
静香は気づいていない。
「あたしは……」
「そんなに上手くないし……」
「え?」
「でもこの前全国大会に、」
「出てたでしょう?」
唖然とした表情のみや子。
「あれは……」
「たまたまだよ」
「あたしがいなくても出れた思うよ」
「そんなことないわ」
「私はあなたの活躍を、」
「ずっと見てきたからわかるの」
「才能がなかったら続かないわ」
「自分を信じて」
そう言って静香に、
キスをしたみや子。
「あたし続けられるかな……」
「あと一年間も……」
「大丈夫よ」
「私がついてるわ」
「何があっても静香を見捨てない」
静香の手を優しく握るみや子。
「ありがとう」
「みーちゃんはいつも支えてくれるね」
元気を取り戻す静香。
「いいのよ」
「私たち幼なじみでしょう?」
「親友以上恋人未満の……」
「微妙な関係性だけど……」
「……そうだね」
「朝ご飯食べよう!」
「いいわね」
「あーんしてくれると……」
「一日頑張れそうだわ」
みや子は可愛くおねだりする。
「もちろんだよ!」
「みーちゃんは……」
「いつも頑張ってるからさ!」
「元気でいてほしいし……」
「それが一番嬉しいのよ……」
「はいはい!」
こうして二人の幸せな一日が始まった。
誰にも邪魔できないささやかな時間を、
これからも二人は過ごしていくのだ。
最後に
いつもお読みいただきありがとうございます。
今回私が挑戦したのはほのぼの系王道百合です。
無自覚で頑張り屋さんな天然バスケ部エース静香と真面目な風紀委員みや子。
二人は幼なじみで、親友以上恋人未満という関係性だけど、お互いが大切。
そんな二人を放っておけず見守る静香の親友の真緒。
静香のことが好きなバスケ部後輩の絵里。
四人が織りなす日常生活と、百合展開が魅力の青春ラブストーリー。

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